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第20回長野県『草笛』(小諸市など6店) |
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![]() (注)遊子(ゆうし)…さすらいの旅人 |
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◎古城のほとり小諸のそば屋 |
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雄大な浅間山のふもと、小諸市は古い城下町である。 その『懐古園』の門前に『草笛』という古風な蕎麦屋がある。私がこの店を見つけたのは平成元年。素朴で豪快な蕎麦の味にほれ込み、店主の中村利勝さんの話を聞いた。中村さんは昭和7年(1932)の生まれ。相撲の親方みたいに堂々たる体格の持主だが、声は優しく、なかなかの雄弁家だ。それ以来、小諸を通るたび、『草笛』は必ず立ち寄る店となった。 中村さんは、小諸市の西隣、東部町の蕎麦農家に生まれた。若いころから島崎藤村の文学にあこがれ、小諸市役所の観光課に勤めた。文学仲間だった良子夫人と結ばれた中村さんは、昭和36年(1961)に市役所をやめ、28歳で『草笛』を開いた。「子供の頃から親しんだ浅間山麓伝統の蕎麦を、旅の人たちに食べてもらいたかったんです」と、中村さんはいう。 |
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◎ファミリーで拓く蕎麦の道 |
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広い農地を耕し、収穫した蕎麦を、朝4時から打って、9時に開店する。手を抜くことを知らぬ正真正銘の田舎蕎麦。年中無休のがんばりで店は繁盛した。 |
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