書籍紹介
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越前おろしそば文化

表紙写真中山重成著
●著者プロフィール
大正8年生まれ。シンガポールより復員除隊後、家業の飲食業に従事。そばに魅せられ、自身のそば打ち技術を磨く一方、昭和60年には日本で初めてのそば道場を福井市に開き、また麺類業組合の理事長等の役職を歴任するなど、そばの普及、業界の発展に大きく寄与。平成8年、勲五等瑞宝章受章。現、日本麺類業組合連合会副会長。

福井新聞社
ISBN4-938833-34-4

越前・福井といえばそばどころであるが、この地域が特徴的なのは、大根おろしをたっぷり混ぜたダシ汁をぶっかける「おろしそば」という食し方にある。今ではこの「おろしそば」を食べに福井に出かけたり、また他の地域の店でもメニューに取り入れられたりするなど、郷土食としての地位を確立しているが、この商品が全国区になったのはそれほど昔の話ではないという。
著者はこの「越前おろしそば」普及の先頭に立って活動をしてきた人物で、それゆえに、『知り得た限りの知識を一冊にまとめた…』というこの本は、「越前おろしそば」の歴史や栄養、県内各地域毎のそばの習俗といった文化的な内容を網羅しているだけではなく、そば店の同業組合をはじめ、行政、農業試験場、製麺業者、生産者などが「越前おろしそば」振興のために、それぞれの立場でどのような活動をしてきたかまでがよくわかる。図や表が随所に使われ、具体的な数値も多数挙げられるなどデータも充実しており、「越前おろしそば」に関する読み物としてシンプルに楽しむこともできるが、郷土そばの普及・振興に関わる方、また、そばに限らず地域活性化に関わっている方たちなどにとっても、何らかのヒントとなる一冊ではないだろうか。

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