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第16回 小金沢昇司さん(歌手)

親は子どもに料理を
教えるべきです。

第16回
小金沢昇司さん(歌手)

小金沢昇司(こがねざわ しょうじ)
1958(昭和33)年神奈川県出身。
'88年ビクターレコードで「おまえさがして」でデビュー。'99年キングレコードに移籍。「北都物語」を発表後、年2曲の新曲を発表。今年は歌手生活20周年にあたり、3月に記念曲「もう一度札幌」をリリース。オリコン初登場2位に。東京・新橋SL広場PR大使に任命され、毎月第二金曜日、SL広場前でのライブを継続中。6月、20周年記念アルバム発売。7月7日札幌ドーム国歌斉唱、10月22日20周年記念ライブ(中野サンプラザ)を予定。家庭では三児の父親。北島音楽事務所所属。

調理師免許を持つ
歌手は珍しい?

― ご実家が中華料理屋さんだったとか。

小金沢 今はもう閉めましたが、小学二年生のときに神奈川県・大和市に移ってから、30年以上も、大衆的な中華料理店をやっていました。ですから、店の手伝いもしたし、学生時代に調理師免許も取りました。

― スープづくりの秘訣をうかがえれば。

小金沢 お金をかければおいしいスープはできますが、廉価な材料でおいしいものがつくれるかが重要。家でつくるなら、簡単なのは鶏ガラとニボシのだし。鶏の骨と脚を入れ、だしが出てから布でこし、ニボシと野菜を入れる。野菜は、ニンニクやショウガ、キャベツの芯やニンジンなど。リンゴを入れるのもいい。そのとき、長く煮つめず、沸騰させないようにすること。でないと、苦みと渋みが出る。ぼくの場合は、20分くらい煮つめています。ニボシ臭さを出さないのがコツです。ガラや野菜などを取り去ったあと、ラードをスープに入れるとおいしくなる。丼にめんとスープを入れ、食べる前にラードを落とすという方法もある。

― ご自分で、お店をまた復活させてみたいと思われますか。

小金沢 家が中華料理店だったので、食べ物屋さんをやりたいと思うこともあります。今年は歌手生活20周年、全国を回り、各地でいろいろ食べ歩き、おいしいものにも出会ったので、ご飯のアテ、お酒のアテなどいろいろ考えます。

めん類には
うるさいです

第16回 小金沢昇司さん(歌手)

― 全国を回られて、食べ物のおいしいところは?

小金沢 お米を除けば、魚、ラーメン、肉、野菜など、すべて北海道が一番です。ラーメンだと旭川に好きな店がある。昔と味が変わったかなと思うこともありますが……。
旭川には、ほかに味噌ラーメンで有名な店もあります。それと帯広の豚骨系ラーメンのお店。稚内の塩ラーメンは魚系で、沸騰させないでつくった透明なスープが美味です。青森の駅裏にも魚系のおいしい店がある。そばだったら北海道の陸別。新得町のそばも有名です。ぼくは、うどんやラーメンはツルツルシコシコが条件。そばは腰がないとダメ。東京だと、おいしいそばは値段も高い。

― 東京のラーメンはいかがですか。

小金沢 ラーメンのチェーン店でも店によって味が違う。ニボシ臭くて、熱くて、量が多すぎたり……並んで食べる程じゃない店もある。最近は、タンメンやサンマーメンに興味がありますが、メニューにある店が少ない。家が中華料理店だったときは、よくつくりました。神奈川県の厚木に、最初クルマの屋台でやっていたタンメンの専門店がある。パイタンスープに近い味で、具は玉ネギを細かく切って炒めたものだけ。ほかには何も入れない。今は店を構えていますが、このタンメンがおいしい。

― そばやうどんのおすすめは?

小金沢 東京駅新幹線ホームにあるそば屋と、名古屋駅新幹線ホームにあるきしめん屋はおすすめです。うどんは絶対讃岐うどん。温かいの、冷たいの、さらに温かいのと、三杯注文して食べます。東京だと、四谷三丁目にあるうどん屋が好きですね。

スタッフ集めて
「居酒屋昇司」開店

― 料理にお酒はつきものですが、そちらはいかがですか。

小金沢 基本的に付き合い以外は飲みません。家では料理一徹(笑)。飲むときはウイスキー。ぼくが料理をつくって、スタッフが集まって食べる。おかげで「居酒屋昇司」と言われて(笑)。スタッフや友だちが、「今日は店を開くの?」と聞いてくる(笑)。500円玉一つ持参してもらい、バーベキューや鍋料理などをつくっています。京都にちゃんこ鍋のおいしい店があり、それをまねたり。魚は苦手なので一切使わず、鳥のミンチ肉を使ったちゃんこ鍋です。基本的に醤油ベースです。最近、料理に合うまろやかな芋焼酎を、水を北陸から運んで、鹿児島の頑固な醸造元と共同開発して売り出しました。日本酒も、度数の低いお酒を、今度北陸の醸造元から出す予定です。

― 化学調味料はどのようにお使いになりますか。

小金沢 例えばお新香。きゅうりやなすのぬか漬けにしても、化学調味料を少し振って醤油を垂らすとおいしい。味が化ける。家では使いますね。ただし、化学調味料だけをなめたりするとまずい(笑)。

― ご家族につくられる料理は?

小金沢 先日も、子どもたちのリクエストに応えて、スペシャルオムライスをつくりました。中身はチキンライスで、ふわふわ卵を載せ、デミグラスソースで食べる。和洋中、何でもよくつくります。偶然ですが、妻も調理師免許を持っているので、ごく自然に二人が台所に立つ。そんな親を見ているので、子どもたちは食事をしながら、楽しく料理を覚えるわけです。長女は中学三年生ですが、包丁も使えます。どこへ出ても恥ずかしくない。絶対、親は子どもに料理を教えておくべきです。結婚してから料理を覚えればいい、という人が最近多いようですが、できれば小さいときに覚える方が、舌にとっても大事。本物の味を知るということは大切です。

(‘07年5月9日、北島事務所でインタビュー)
撮影/ 岡本明洋(フリーセクション)




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