そばの散歩道

そばの花観察運動

第30回 そばの花観察運動

一般社団法人日本麺類業団体連合・全国麺類生活衛生同業組合連合会が主催する「第30回そばの花観察運動」は、全国の小学校の子どもたちが育てたそばの花をさまざまな表現で描いた写生画が、1,116作品寄せられました。
平成26年12月23日、福岡貴彦先生(東京都図画工作研究会会長)、本間基史先生(東京都図画工作研究会参与)による審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞2点、努力賞10点、日麺連賞10点、そして今年も参加校・応募作品数を高めることを主旨として佳作100点が選ばれました。

最優秀賞 優秀賞 努力賞 日麺連賞 佳作

最優秀賞

福井県福井市宝永小学校 4年

池田 結哉

そばの花、背景の花壇のフェンス、画面奥の樹木と遠近感を感じさせる構図が見事です。絵の具の水の量を変えることによって、色合いを調節し、花や葉っぱの微妙な色の違いにまで目を向けて着色しています。混色して自分の色をつくる際も、色が濁らないように留意していることが伺えます。
結哉くんの繊細な感覚が画面から溢れていてやさしい作品です。

優秀賞

石川県金沢市立不動寺小学校 5年

山口 椋平

画面いっぱいにそばの花で溢れた構図が見事な作品です。また、鮮やかなそばの花の色と赤茶色い茎の色、色の幅のある葉、暗い地面の色とコントラストが見事なため、そばの花が目に飛び込んできます。また絵の具でさらっと描いた背景と濃い絵の具で描いた花との濃淡の差によって画面に奥行が感じられます。
小学5年生ながら画家のような、大人顔負けの作品に仕上がりました。

長野県飯山市立東小学校 2年

品澤 壮志郎

低学年の作品らしく、のびのびと元気いっぱいに自分の感じたことが画面から伝わってきます。また、そばの花の茎の付け根の色の変化や、背景の山並みに見える家々、葉っぱの上の虫たちなど、細かいところまで気を使って表現していることがわかります。山のクレヨンによる色の塗り重ね、背景の水色と青色のストロークなど観察画としても、一枚の絵としても優れた作品です。

努力賞

秋田県 富山県富山市立新保小学校 1年

佐藤 響

埼玉県草加市立栄小学校 6年

下村 優実

埼玉県 秋田県能代市立鶴形小学校 3年

笠井 琉誠

秋田県能代市立鶴形小学校 5年

長内 大伍

埼玉県草加市立栄小学校 1年

内田 凌空

埼玉県草加市立栄小学校 5年

髙嶺 夢大

愛知県豊橋市立植田小学校 4年

白戸 亜由美

秋田県秋田市立港北小学校 5年

目黒 みさき

静岡県浜松市立熊小学校 6年

村越 万里奈

新潟県十日町市立十日町小学校 4年

樋熊 美咲

日麺連賞

大阪府河内長野市立高向小学校 1年

安原 和奏

秋田県能代市立鶴形小学校 6年

笠井 瑠華

富山県立山町立日中上野小学校 3年

古田 美佳

東京都品川区立大井第一小学校 3年

山家 夏希

秋田県大館市立城西小学校 2年

小松原 愛佳

山形県上山市立宮川小学校 3年

石黒 詩歩

石川県金沢市立不動寺小学校 2年

増田 朱里

富山県富山市立新保小学校 1年

澤田 直樹

福井県福井市日新小学校 2年

宗石 日和

福井県福井市日新小学校 4年

出口 咲羅

佳作

宮城県
南三陸町立入谷小学校
1 年 菅原 心優
2年 山内 紅汰
4年 山内 楓汰
秋田県
能代市立渟城南小学校
2年 本多 陽翔
秋田県
能代市立鶴形小学校
3年 小林乃亜
4年 笠井怜良
4年 小林 豪
5年 畠山結光
6年 飯坂乃唯
秋田県
大館市立桂城小学校
6年 渡辺 薫子
秋田県
潟上市立追分小学校
6年 鈴木 香琳
山形県
上山市立宮川小学校
3年 木村 文哉
栃木県
宇都宮市立田原小学校
2年 中見 友香
3年 鈴木 遥香
5年 赤羽 桃寧
埼玉県
草加市立栄小学校
1年 宇根 岳斗
2年 太田 桃瑚
3年 山田 彩花
3年 松本 福太郎
4年 日比野 海周
5年 一瀬 葵生
埼玉県
さいたま市立大宮南小学校
5年 永井 りおん
6年 二川 優菜
埼玉県
草加市立八幡小学校
6年 森 葉波
東京都
葛飾区立東柴又小学校
6年 中島 鈴葉
6年 宮城 優奈
東京都
港区立芝小学校
5年 奥住 由美子
5年 赤羽 佐紀
5年 石川 和花
東京都
品川区立立会小学校
2年 小島 ひかり
2年 田中 杏蓮
2年 大島 花ノ子
4年 鈴木 なな子
5年 長澤 もえな
5年 千代田 莉世
6年 佐藤 航介
東京都
品川区立大井第一小学校
3年 宮下 佳音
3年 西山 真央
東京都
品川区立山中小学校
2年 石川 優奈
2年 引地 春菜
東京都
奥多摩町立氷川小学校
5年 小川 綺良々
5年 舩木 伸豪
神奈川県
横浜市立希望ヶ丘小学校
2年 漆間 賛美
2年 小松 永
新潟県
上越市立東本町小学校
1 年 金子 怜生
新潟県
十日町市立十日町小学校
4年 千原 藍
4年 庭野 公瑛
5年 渡邊 真由
6年 矢口 優希
新潟県
上越市立南川小学校
5年 島岡 凜
5年 中村 みらい
富山県
富山市立新保小学校
1 年 川畠 穂乃
2年 高松 秀次
2年 田村 萌花
2年 東 真央
2年 藤野 くるみ
富山県
立山町立日中上野小学校
2年 澤﨑 諒介
2年 中﨑 めい
石川県
金沢市立不動寺小学校
1年 川本 愛歌
1年 素波 ほの香
2年 奥野 李美
2年 谷口 七海
2年 荒井 日花里
2年 丸山 瑞喜
5年 山本 愛子
福井県
勝山市立北郷小学校
1年 澤 大空
1年 澤 空楽
福井県
福井市美山啓明小学校
1 年 森下 優斗
2年 竹林 海音
2年 前田 美桜里
3年 江川 詩穂里
3年 小林 菜央
4年 藤本 佳奈子
5年 道坂 宇飛
6年 田中 章吾
福井県
福井市日新小学校
2年 谷唎 心夢
2年 村中 己華
2年 細川 亜弥
2年 松原 音色
3年 田中 梨美亜
4年 山本 啓太
福井県
勝山市立平泉寺小学校
3年 竹内 愛唯
福井県
福井市宝永小学校
4年 田中 瞳
4年 見奈美 葉月
4年 池田 皓
福井県
福井市日之出小学校
5年 持木 颯晟
5年 内藤 匠
5年 高橋 哲司
5年 横井 嶺頼
長野県
飯山市立東小学校
2年 髙澤 璃空
2年 大月 結奈
静岡県
浜松市立熊小学校
1年 小出 涼人
3年 新木 悠士
静岡県
静岡市立西奈南小学校
2年 柴山 滉佑
4年 藥袋 鈴音
愛知県
豊橋市立植田小学校
4年 山川 祐里佳
4年 伊藤 千織
愛知県
豊橋市立花田小学校
3年 岩本 怜那
3年 髙井 玲那
3年 加藤 梨那

「第30回そばの花観察運動」
作品審査総評

第30 回を迎える今年も、そばの花観察運動作品の審査会場に、全国から1,116 点もの作品が集まりました。どれもみな思いのこもった力作ばかりでした。

子どもたちは、そばの種を植えることから始め、大きくなって実を結ぶまで愛情込めて育て、観察を続けたことでしょう。土の手触りを確かめながら、太陽や雨の恵みを直接感じながら、その思いや願いを絵として表したことが伝わってきました。だからこそ、ただその時その場だけ観察した写生画と一味違う、気持ちの入った作品としてこのように表現できたのです。

それぞれの想いを絵にするときは、どのようなことをどのように表現しようか考え選ばなければなりません。まず、蕎麦が育っている様子を景色と一緒に描こうか、育てている私を入れて育てる喜びを表してみようか、または、よく観察したそばの花の形を自分の思いで自由な形にしてなど、絵にしたいことやものを決めます。次に、何を使ってどんなふうに描こうか決め表現していくのです。その多くを決定していくのは、作者である子ども自身でありたいものです。そこに表現の多様性が生まれ個性として表出され、この活動の意義となります。

この活動のように子どもの表現意欲が高まるものであるのなら、われわれ大人がするべきことは、画材や時間など、様々な絵をかくための環境を整え、その中で子どもたちが自由に表現していくことを補償することです。そして表現をし始めたら、傍らに寄り添いながら、子どもを自立した表現者として認め、その気持ちを正面から受け止め共感することで、素晴らしい作品が生まれます。この事業が、そのような素敵な連鎖でつながる運動として長く続くことを願います。

東京都図画工作研究会
会長 福岡 貴彦