そばの散歩道

そばの花観察運動

第31回 そばの花観察運動

一般社団法人日本麺類業団体連合・全国麺類生活衛生同業組合連合会が主催する「第31回そばの花観察運動」は、全国の小学校の子どもたちが育てたそばの花をさまざまな表現で描いた写生画が、1,404作品寄せられました。
平成27年12月23日、本間基史先生(関東甲信越静地区造形教育連合理事長)、福岡貴彦先生( 東京都図画工作研究会会長)による審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞2点、努力賞10点、日麺連賞10点、そして今回も参加校・応募作品数を高めることを主旨として佳作100点が選ばれました。

最優秀賞 優秀賞 努力賞 日麺連賞 佳作

最優秀賞

宮城県南三陸町立入谷小学校 5年

山内 楓汰

そばの花の茎が勢いよくスーッ、スーッと伸びている様子が印象的な作品です。実は画用紙の裏にそばの花をアップで描いた下書きの鉛筆の線が残っていました。
描いている途中で、花よりも茎に目を向けて方向転換したのでしょう。茎を描いているクレヨンの筆跡が力強く、そばの花の生命力を表しています。線だけではなく、茎の色も赤とピンクを重ね工夫しています。のびのびとした素晴らしい作品です。

優秀賞

愛知県豊橋市立嵩山小学校 1年

櫻井 莉夢

そばの花の茎が主役の作品です。黒い画用紙を使い、クレヨンで描いています。1年生ながら、茎の根元からの色の変化、グラデーションを観察し、色を重ねながら塗っています。茎から葉っぱに枝分かれする様子もよく捉えて表現できています。
絵を描く時に一番大切なことは対象物の何に感動したのか画面から伝わってくるということです。この作品からはそばの花を観ての莉夢さんの感動がダイレクトに響いてきます。

埼玉県草加市立清門小学校 6年

佐藤 花音

画面いっぱいにそばの花で溢れた構図が見事な作品です。また、画面の手前のものを描きこみ、画面の奥をぼやかす空気遠近法を使い、絵に奥行をつくっています。
色の塗り方、混色、絵の具に混ぜる水の分量もよく考えて表現されています。
また、絵の中には隠し絵のようにてんとう虫が点在して描かれており、花音さんの機知に富んだアイディアもすらしいと思います。

努力賞

福島県白河市立白河第三小学校 4年

齋藤 楓

秋田県能代市立鶴形小学校 6年

畠山 結光

宮城県登米市立佐沼小学校 5年

高福 恵莉衣

埼玉県草加市立清門小学校 6年

宇田川 希々

東京都品川区立立会小学校 2年

坂東 怜

東京都品川区立大井第一小学校 3年

丸山 莉奈

福井県福井市日新小学校 2年

竹下 茉依

福井県福井市美山啓明小学校 4年

小林 菜央

静岡県静岡市立西奈南小学校 1年

松本 蘭

静岡県静岡市立西奈南小学校 3年

田中 小夏

日麺連賞

秋田県能代市立鶴形小学校 3年

小林 颯太

秋田県能代市立鶴形小学校 5年

加藤 凜夢

東京都葛飾区立東柴又小学校 6年

飯島 咲月

東京都品川区立山中小学校 2年

宮本 なな

石川県金沢市立不動寺小学校 1年

南 瑠夏

東京都品川区立立会小学校 5年

谷口 木陰

福井県福井市美山啓明小学校 5年

山下 陸翔

静岡県浜松市立熊小学校 4年

新木 悠士

石川県金沢市立不動寺小学校 2年

萱間 亜衣里

兵庫県神戸市立鹿の子台小学校 3年

森 頌馬

最優秀賞

宮城県南三陸町立入谷小学校 5年

山内 楓汰

そばの花の茎が勢いよくスーッ、スーッと伸びている様子が印象的な作品です。実は画用紙の裏にそばの花をアップで描いた下書きの鉛筆の線が残っていました。
描いている途中で、花よりも茎に目を向けて方向転換したのでしょう。茎を描いているクレヨンの筆跡が力強く、そばの花の生命力を表しています。線だけではなく、茎の色も赤とピンクを重ね工夫しています。のびのびとした素晴らしい作品です。

優秀賞

愛知県豊橋市立嵩山小学校 1年

櫻井 莉夢

そばの花の茎が主役の作品です。黒い画用紙を使い、クレヨンで描いています。1年生ながら、茎の根元からの色の変化、グラデーションを観察し、色を重ねながら塗っています。茎から葉っぱに枝分かれする様子もよく捉えて表現できています。
絵を描く時に一番大切なことは対象物の何に感動したのか画面から伝わってくるということです。この作品からはそばの花を観ての莉夢さんの感動がダイレクトに響いてきます。

埼玉県草加市立清門小学校 6年

佐藤 花音

画面いっぱいにそばの花で溢れた構図が見事な作品です。また、画面の手前のものを描きこみ、画面の奥をぼやかす空気遠近法を使い、絵に奥行をつくっています。
色の塗り方、混色、絵の具に混ぜる水の分量もよく考えて表現されています。
また、絵の中には隠し絵のようにてんとう虫が点在して描かれており、花音さんの機知に富んだアイディアもすらしいと思います。

努力賞

福島県白河市立白河第三小学校 4年

齋藤 楓

秋田県能代市立鶴形小学校 6年

畠山 結光

宮城県登米市立佐沼小学校 5年

高福 恵莉衣

埼玉県草加市立清門小学校 6年

宇田川 希々

東京都品川区立立会小学校 2年

坂東 怜

東京都品川区立大井第一小学校 3年

丸山 莉奈

福井県福井市日新小学校 2年

竹下 茉依

福井県福井市美山啓明小学校 4年

小林 菜央

静岡県静岡市立西奈南小学校 1年

松本 蘭

静岡県静岡市立西奈南小学校 3年

田中 小夏

日麺連賞

秋田県能代市立鶴形小学校 3年

小林 颯太

秋田県能代市立鶴形小学校 5年

加藤 凜夢

東京都葛飾区立東柴又小学校 6年

飯島 咲月

東京都品川区立山中小学校 2年

宮本 なな

石川県金沢市立不動寺小学校 1年

南 瑠夏

東京都品川区立立会小学校 5年

谷口 木陰

福井県福井市美山啓明小学校 5年

山下 陸翔

静岡県浜松市立熊小学校 4年

新木 悠士

石川県金沢市立不動寺小学校 2年

萱間 亜衣里

兵庫県神戸市立鹿の子台小学校 3年

森 頌馬

佳作

宮城県
南三陸町立入谷小学校
2年 佐藤 光莉
3年 山内 樹
6年 山内 美玖
宮城県
登米市立佐沼小学校
5年 伊勢 遥斗
5年 尾形 ここあ
5年 及川 愛嘉
5年 榊原 愛
秋田県
能代市立鶴形小学校
1年 児玉 陽菜
2年 小林 颯太
4年 飯坂 泰大
5年 小林 亜優花
秋田県
大館市立城西小学校
3年 小松原 愛佳
秋田県
大館市立釈迦内小学校
6年 武田 拓真
山形県
上山市立宮川小学校
3年 鈴木 栞那
3年 長沼 美桜
福島県
白河市立白河第三小学校
4年 大久保 那留
4年 和知 海斗
栃木県
宇都宮市立田原小学校
2年 田中 妙桜吏
埼玉県
草加市立清門小学校
6年 井澤 美愛
6年 野田 成眞
6年 石川 太郎
6年 蓮沼 香乃
6年 小中 心音
6年 小林 凌
6年 佐藤 閑河
6年 山本 空
6年 平澤 美晴
千葉県
浦安市立美浜南小学校
3年 大北 千裕
3年 大槻 遙斗
3年 坂本 拓海
3年 杉山 陽生
東京都
港区立芝小学校
5年 石原 涼汰
5年 須田 和実
5年 伊藤 あいら
東京都
品川区立大井第一小学校
3年 力石 聖也
東京都
品川区立小中一貫校伊藤学園
6年 生熊 葉織
東京都
品川区立小中一貫校品川学園
3年 五十畑 夢希
3年 稲葉 啓太
3年 金津 結花
3年 國松 賢吾
3年 福原 りた
3年 村田 ケン
東京都
品川区立立会小学校
2年 小川 舞花
2年 佐藤 里衣
2年 徳重 凛
2年 松原 颯大
2年 中川 心
4年 宍戸 香凛
5年 佐藤 玄基
5年 山本 笑鈴
6年 堀越 理恵
東京都
品川区立山中小学校
2年 宇田川 竜吾
2年 平松 紗季
東京都
奥多摩町立氷川小学校
5年 古屋 真司
5年 青栁 雄河
新潟県
上越市立東本町小学校
4年 保坂 優和
新潟県
十日町市立十日町小学校
4年 俵山 利佳
新潟県
長岡市立希望が丘小学校
4年 片桐 司
富山県
富山市立新保小学校
1年 加藤 菊之助
1年 中川 颯真
1年 星河 和泉
2年 中川 陽奈
石川県
金沢市立不動寺小学校
1年 碓井 晴稀
福井県
福井市美山啓明小学校
1年 生川 大雅
2年 林 咲月
2年 森下 優斗
3年 生川 真緒
5年 竹林 天斗
6年 宮地 遼
福井県
福井市日新小学校
1年 佐々木 梨緒
1年 縄田 花
2年 城木 光
2年 南部 竣哉
2年 松田 晴向
2年 齊藤 穂香
2年 仲辻 陽南子
3年 勝本 敦之
3年 川本 愛心
3年 竹内 陽人
3年 吉川 葵
4年 石山 幸菜
福井県
福井市宝永小学校
2年 谷口 愛
2年 橋本 隼人
2年 長谷部 帆南
2年 山﨑 梨紗子
2年 山本 龍芯
福井県
福井市日之出小学校
3年 小塚 芙羽香
3年 嶋田 夏実
3年 中屋 菜映
福井県
勝山市立北郷小学校
2年 柴田 遊希
静岡県
浜松市立熊小学校
1年 新木 陸士
5年 太田 柚希
静岡県
静岡市立西奈南小学校
3年 鈴木 優太
3年 橋本 凌大
4年 藤川 はな
愛知県
豊橋市立嵩山小学校
1年 松井 菜槻
愛知県
豊橋市立豊南小学校
3年 神藤 菜美
3年 矢島 零
兵庫県
神戸市立鹿の子台小学校
1年 森 聖葉
5年 中辻 礼登

「第31回そばの花観察運動」
作品審査総評

31 回を迎えた今年も、昨年を上回る1,404 点もの応募がありました。そばの花観察運動作品の審査会場には、それぞれの思いが広がるたくさんの作品でうまりました。

このそばの花観察運動作品の大きな特徴は、子供たちが夢を抱きながら実際に土を耕し、配られた種に願いを込めて蒔き、暑い夏に額に汗をかき継続して雑草抜きや水やりなどのお世話をしたという経験が、作品制作の思いにつながる点です。このことは、単発に募集をかける他のコンクールとの決定的な差として作品に現れています。

今、学校現場の造形活動では、特に高学年になるほど顕著に表れることですが、純粋に「絵が描きたい」「ものをつくりたい」などの表現に対する積極的なモチベーションが形成しにくいという点が話題に上がります。ゲーム機やパソコン等バーチャルの発達や、物や人との直接なかかわりの減少など、さまざまな要因が考えられますが、それらは現代社会の宿命なのかもしれません。我々指導者としては、子どもたちが心を開いて造形活動ができる場づくりに苦労しているところでもあります。

また、コンクールの入賞だけをめざした表現活動は、方法や技術に走りすぎることが多く、肝心な「子どもらしい生気」に欠けた作品に陥りやすくなります。場合によっては、指導過多になり同じような作品が子どもの個性を否定するがごとく並ぶこともあります。逆に、遊びとしてのちょっとしたお絵かきのほうに、喜びや楽しさなどの子供の素直な気持ちが表現されるものです。

これら子どもの表現に関する問題点を、「そばの花観察運動」の構造が克服しているからこそ、このような素晴らしい作品が集まってくるのです。ソバを育てた子どもの夢や思いを気持ちを込めて表現したことは、だれにも否定できない大切な事実です。子どもを自立した表現者として認め、その気持ちを正面から受け止め共感することで、素晴らしい作品が生まれます。この企画が、そのような素敵な連鎖でつながる運動として長く続くことを願います。

東京都図画工作研究会
会長 福岡 貴彦