そばの散歩道

お店紹介

各地の名店

福井県産のそばにこだわり
第2の職人人生を送る

 「毎日追われるように仕事をしていた頃、このままで良いのかと自問自答し、今の店を出しました」と話す竹原誠さんは、大阪市内に多店舗展開している『そばよし』で勤務したのち、2002(平成14)年にのれん分けで大阪市内福島区で独立開業した。50席を有する大型店舗で、店も繁盛し、忙しい毎日を過ごしていた。しかし様々な業務に追われる日々を省みたとき、今後の人生を考えて店を閉店し、2016(平成28)年に現在の店『越前手打ちそば そばーず2nd(セカンド)』を開店した。店名にあるようにまさに第2の人生のスタートを切ったのだ。新店舗の出店には角地で両側を建物に挟まれていない場所を探したという。現店舗はまさにその考えに最適の立地であった。

隠れ家的雰囲気の「越前手打ちそば そばーず2nd」の店舗内外観。店名も扉に小さく書かれているだけだ。店内は一見そば店に見えない洒落た造りになっている。
 新店舗の開店に際し、特色を出さないといけないと考え、それまで趣味でやっていた手打ちそばの技術を磨き、『そばよし』時代の先輩に手打ち技術を学び研鑚を積んだ。そして、竹原さんの父親の出身地・福井県にこだわり、そば粉だけではなく、水も取り寄せて使用するなど、福井にこだわったそばを提供することにした。現在は大野市産のそば粉を使用し、粉の状態や気候によりつなぎとの割合を調整ながら打っている。福井県が100%福井県産そばを使用しているそば店を認証している「おいしい福井県産そば使用店」にも登録されており、兵庫県では唯一の登録店だ。
 『越前手打ちそば そばーず2nd』では、こだわりの手打ちそばを中心に、『そばよし』から受け継いだ「セイロ飯」や一品料理に酒類も豊富に揃え、ランチはそばと「セイロ飯」のセット、夜は一杯飲んで最後にそばを楽しめるようにしている。
福井県産にこだわった「越前(福井産)からみおろしざるそば」。2色の辛味大根の色合いも美しい。
手作りのごまだれが好評な「ごまだれざる」は、ごまの味がしっかりしながらも、すっきりとした味わいに仕上げている。
宮城県産の蔵王鴨を使用する「かもねぎそば」。だしに鴨の旨みがよく出ている。
 竹原さんは「夫婦2人で営業するにはこの位がちょうど良いです。新型コロナウイルスが流行しても、臨機応変に店の営業時間なども変更できます。スタッフを雇っていたらそうはいきません」と、『越前手打ちそば そばーず2nd』を構えたことに満足している。大規模な繁盛店を経営するのも飲食店経営の醍醐味かもしれないが、自分の目の届く範囲で、自ら納得したものをお客様に提供する。これも飲食店経営の喜びでもある。これを実現した竹原さん。これからも自分のペースを崩さず、こだわりのそばを提供する。

越前手打ちそば そばーず2nd

兵庫県尼崎市武庫之荘2-32−12

06-6439-6294