
神奈川県小田原市『そば季寄 季作久』
ホームページの店舗案内に「眼前に広がる息をのむ絶景に、しばし時を忘れる。 悠久を思わせるその美しき水平線を映し出す光景はまるで、一枚の絵画のよう」と記されている『そば季寄 季作久』は、その案内の通り、海を一望する高台に店を構える。一見すると、リゾート地にたたずむレストランのようだ。店主・川口久則さんは「そば店には見えないと思います。海外にいた経験もあるので、当時の建築なども参考にして店づくりをしました。上から見ると魚の形になっています」と話す。航空写真で見ると確かに魚の形をしている。店内には窓枠がなく海を眺めることができるカウンター席、壁一面がガラス貼りの小上がり、コロナ禍で始めたテラス席など、景色を楽しみながら食事ができる造りになっている。イスはイギリスから取り寄せたアンティーク、テーブルはオーダーメイドで最近新調した。開店した約30年前は奇抜な店舗設計であったが、今も古さを感じない。