メニューは「正油ラーメン」(醤油)、「塩ラーメン」「正油チャーシュー」「塩チャーシュー」の4種類のラーメンの普通・大盛・特盛、自家製餃子(3個・5個)のみ。「正油」の注文が圧倒的に多く、一時期は効率化も考慮して「塩」をやめようとしたが、根強いファンがいるためメニューに残した。「正油チャーシュー」「塩チャーシュー」はどんぶり一面にチャーシューが乗せられている。
「正油ラーメン」のスープを口に運ぶと、生姜の爽やかな風味が口に広がり、それを追いかけるように香味野菜と豚骨を使ったスープの旨みを感じる。麺はもともと製麺業からスタートした、地元の越後製菓が製造した中太のちぢれ麺、これがスープによく絡む。そして特徴的なのが大盛・特盛に使うどんぶりだ。直径30センチの特注のどんぶりはインパクト抜群、初めて注文されたお客様は驚くのもうなずける。佐藤さんの、たっぷりのスープの中で麺を泳がせながら食べていただきたいという思いから生まれたどんぶりだ。
サイドメニューの「自家製餃子」は、具だくさんで、こちらも生姜を利かせている。店外には冷凍した「自家製餃子」の自販機を設置し、店で食べて美味しさを知ったお客様がお土産に購入されることも多い。
取材は平日の2時を回った時間であったが、お客様が途切れることはない。ランチタイムなどは大勢のお客様が来店されることを想像するのは容易なことだ。地元の食文化に貢献したいという理想と、こだわりがつまった商品の提供という、二本柱がしっかりとしていることと、佐藤さんの手腕が繁盛店をつくりあげた原動力だろう。