そばの散歩道

お店紹介

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ラーメンたいち 蓮潟店

  「長岡のソウルフードである長岡生姜醤油ラーメンは食文化でもあり、それを守るために少しでも貢献できればという気持ちで店を始めました」と話す、佐藤太一さんは、東京の中華料理店で修業後、郷里に戻り、2009(平成21)年に『ラーメンたいち 堺東町店』をオープンした。店は2016(平成28)年に建て替え、2024(令和6)年には2店舗目となる『ラーメンたいち 蓮潟店』を開店した。週末や休日には行列ができる人気店となり、店の外に待機列の案内があることがそれを物語る。

『ラーメンたいち 蓮潟店』の店舗外観。サンプルで見るとよくわかるが、普通盛と大盛・特盛では使用するどんぶりの大きさが異なる。
 メニューは「正油ラーメン」(醤油)、「塩ラーメン」「正油チャーシュー」「塩チャーシュー」の4種類のラーメンの普通・大盛・特盛、自家製餃子(3個・5個)のみ。「正油」の注文が圧倒的に多く、一時期は効率化も考慮して「塩」をやめようとしたが、根強いファンがいるためメニューに残した。「正油チャーシュー」「塩チャーシュー」はどんぶり一面にチャーシューが乗せられている。
 「正油ラーメン」のスープを口に運ぶと、生姜の爽やかな風味が口に広がり、それを追いかけるように香味野菜と豚骨を使ったスープの旨みを感じる。麺はもともと製麺業からスタートした、地元の越後製菓が製造した中太のちぢれ麺、これがスープによく絡む。そして特徴的なのが大盛・特盛に使うどんぶりだ。直径30センチの特注のどんぶりはインパクト抜群、初めて注文されたお客様は驚くのもうなずける。佐藤さんの、たっぷりのスープの中で麺を泳がせながら食べていただきたいという思いから生まれたどんぶりだ。
 サイドメニューの「自家製餃子」は、具だくさんで、こちらも生姜を利かせている。店外には冷凍した「自家製餃子」の自販機を設置し、店で食べて美味しさを知ったお客様がお土産に購入されることも多い。
 取材は平日の2時を回った時間であったが、お客様が途切れることはない。ランチタイムなどは大勢のお客様が来店されることを想像するのは容易なことだ。地元の食文化に貢献したいという理想と、こだわりがつまった商品の提供という、二本柱がしっかりとしていることと、佐藤さんの手腕が繁盛店をつくりあげた原動力だろう。
「正油チャーシュー」(大盛)は、特注で大きなサイズのどんぶりが目を引く。「自家製餃子」は大ぶりで食べ応えがある。
<店舗ホームページ>https://ramentaichi.com

ラーメンたいち 蓮潟店

新潟県長岡市蓮潟1-17-24

0258-86-6655