そばの散歩道

お店紹介

各地の名店

地元のお客様の味覚に合うよう
研究を重ねた味

「開業当初はとんこつスープと、長崎のちゃんぽん用の麺を使用した「ちゃんぽん」と博多の「博多ラーメン」で営業しようと考えていたのですが、ちゃんぽん用の麺の食感が地元のお客様には合わず、色々と検討しました」と話す石川和夫さんは、1986(昭和61)年に当地で『ラーメン飯店 来華』を開業した。

『ラーメン飯店 来華』の店舗内外観。カウンターと座敷席があり、人数に応じて利用できる。
 石川さんは、地元のお客様の味覚に合うように麺を中華麺(中細の縮れ麺)に変更し、スープもとんこつスープとは別に中華スープを作り、醤油・味噌・塩味のラーメンや湯麺、定食類などを提供するようになった。『ラーメン飯店 来華』の客層は、平日は近隣で働いている方や外回りの仕事の方、近くの秋大学病院の関係者や学校関係の方が来店する。週末は家族連れやグループが来店するなど、バラエティに富んでいる。毎週必ず来るお客様や週に2~3回来店する常連客もいる。各々にお気に入りのメニューもある。このような様々な客層を引き付けるのは石川さんが研究を重ねた、店ならではの味だ。
 開業当初からの看板商品である「ちゃんぽん」は、とんこつベースの「とんこつちゃんぽん」の他に「味噌ちゃんぽん」「正油あんかけちゃんぽん」「塩あんかけちゃんぽん」の4種類があり、好みの味を選ぶことができる。白菜・もやし・ニンジンなどの野菜も多く、豚肉・海老・帆立・イカ・あさりなど具材も豊富に入っている。とんこつスープも丁寧に仕込んであり、くどさなどは感じられない。
 また、以前からホルモンを定食で提供していたこともあり、近隣の飲食店がホルモンを使ったラーメンをはじめたのを契機に、3年ほど前に「ホルモンラーメン」を開発した。使用するホルモンは秋田県組合の組合員が使用している「花輪ホルモン」を使う。臭みなどはなく、スープで煮込んでも硬くならない。石川さん自慢のとんこつスープにも相性抜群だ。別につけダレを用意し、お客様の好みで味を調節できるようにしている。
3年ほど前から始めた「ホルモンラーメン」は女性にも人気があり、今や当店の看板商品となった。
とんこつスープをベースにした「とんこつちゃんぽん」は、具材が盛りだくさん。野菜もたくさん摂取できるのも好評だ。
手作りの「餃子」は基本は1人前5個だが、3個以上は希望の個数を提供する。
 チェーン店が真似できない独自の味こそが個人店の強みだ。『ラーメン飯店 来華』の「とんこつちゃんぽん」や「ホルモンラーメン」はまさにそのものと言える。定食や丼物、サイドメニューで人気がある「餃子」なども他店では味わえないものだからこそ、お客様を引き付けることができる。そして、何よりも石川さんの長年にわたる商品研究と、丁寧な仕込みが生み出す味が他店との差別化につながっていることは言うまでもない。

ラーメン飯店 来華

秋田県秋田市広面樋ノ下4-1

018-833-5921