『中国料理 大和殿』では、定番の中国料理に加えて、時代に合わせ、積極的に新たなメニューも取り入れている。若い世代に人気がある「油そば」や、昨年から人気が上昇してきた「火鍋」、北海道のご当地丼「豚丼」などが品書きに並ぶ。また、看板に『とんかつ専門 とん殿』とあるように、本格的なとんかつも味わえる。「外に出る機会が多いので、いろいろなことを学ぶことができます。良いと思ったことはやった方がいいですね。とんかつは組合の仲間に専門店の方がおり、その方を通じて職人を紹介してもらいました」という通り、お客様にも喜ばれている。
また、少人数のグループの増加やファミリー層向けに4種類の料理を2~3人前に盛り付けた「大和殿スペシャルプレート」や「豚ロースのしゃぶしゃぶコース」、2~6名の料理をセットにした「小会席コース」、子供の遊具スペースを用意する平日限定の「ママ友プラン」など、お客様の多様化に対応するメニューを用意している。
上原さんの原動力になっているのは何といっても地域への愛着だ。北海道組合の副理事長をはじめ、業界や地域の要職を担い、自分の店だけではなく、地域全体の底上げを目指している。そばに関しても「中標津手打ちそば「ささ藪学校」」を開校、「全国高校生そば打ち選手権大会」に送り出した選手は2年連続で個人の部2位を獲得、上原さん自身も「蕎麦鑑定士」を1級まで取得した。
店の営業は、2代目・上原成二さんが支えてくれているから、外部の仕事に多忙な上原さんにとっては心強い。最近はインバウンド需要の取り込みにも尽力している。補助金を利用して町の魅力を紹介する映像の作成に協力するなどして、大都市や有名観光地に流れる外国人旅行者の誘致にも力を入れる。
<店舗ホームページ>
https://daiwaden.com/